エッチな催眠音声の作り方をガチ解説してみました【初心者向け】

催眠術に才能はいりません。

素人の学生でもエッチな催眠音声を作ることができる効率的な方法をご紹介します。

すぐに使える実践的なテクニックになっているため、初心者でも効果的な催眠術を扱えるようになります。

特にシナリオライター向けの内容になっていますので、独学で催眠術を学ぼうとして何をしたらいいか困っている方にもオススメします。

これはどんな人向けの記事?

この記事は『18禁の男性向け催眠音声を作りたい』と思った初心者シナリオライターの方を想定しています。

そのため催眠をかけるときの「文章作り」を中心に書くつもりなので、
たとえば現実に出会って催眠をかけるというTVショーや対面セッションみたいなことには応用が必要になります。

でも催眠っていうものに少しでも興味を持ってくれたならば、あなたも催眠が使えるようになるかもしれません。

催眠はエロ漫画だと怪しげな魔法みたいな扱いをされていますけども、心理学に基づいた立派な技術であることをご紹介したいと思います。

結果的にエロいことに利用するんですけどね。

文中では私の作ったエロ催眠音声『おちんちん催眠~チ○ポには勝てなかったよ~』の内容も利用していきます。

(※クドいので以後、おちんちん催眠と表記します)

本来は公にするものではないですが、催眠のテクニックをどのように生かしているか、あなたの理解につなげてもらえましたら幸いです。

※おちんちん催眠を購入されていない方にも伝わる内容にしています。

もっと見やすい形式で催眠の手法を知りたいという方には
電子書籍で公開していますのでこちらをご覧ください。

催眠とは

早速ですが催眠についての勘違いをときましょう。

エロ同人誌で催眠をかけられるシチュエーションを見ると……

女の子がゲスい男に催眠をかけられて、言いたくもないセリフを言わされて、
自分から求めてセックスしてしまい、意識も記憶も操られる……

っていうイメージがありますけど、あなたはどんなイメージがありますか。

そんなことが実際にあればロマンですが、イメージの多くはエロ漫画だけの描写です。

たとえば催眠は意思が弱い人間はかかりやすい……なんてことはなく、
人並み以上に集中力や想像力の高い人がかかりやすいです。

私もエロ催眠音声を作る際にいろんな催眠音声を聞いていましたが、催眠音声の命令に絶対従わなくてはならないなんてことはなく、常に自我を保ったまま聞いていました。

催眠の指示に従ったほうが気持ちよくなるかなぁ……と、ぼんやり考えている状態といえばわかりやすいでしょうか。

だから催眠を使って人を殺したりはできないし、催眠音声の聞き手がイヤだと思っていることはさせられません。

催眠中も自意識が働いているからです。

だからエロ催眠の内容が聞き手の願望と合致することで初めて催眠が深まり、射精やオーガズムに導くことができます。

日常生活でも他者の嫌がることをお願いすると拒否されますよね。

もっといえば催眠状態になっている人は、自意識と同時に単純なスキ・キライといった本能に近い無意識が強くなっている状態と理解して下さい。

だからご機嫌を損ねると催眠にかからないってこともよくあります。

でも難しいことじゃないんです。

相手の欲しがっているものを相手の理解できる言葉で与えていって、射精させればいいんです。

だから催眠を使って町中の女の子をムリヤリ裸にさせるなんて、できないことがおわかりですね。

催眠にかけられている人がイヤだと思えば催眠にかかろうとしないですし、暗示が効きません。

聞き手がしたいことを催眠でサポートしていくことで、エロ催眠は上手くいくのです。

自分はエロいことを提供したい。
相手はエロいことをしたい。

この大前提を最後まで維持していくことが上手な催眠になります。

ここまでで催眠に対する誤解はとけましたか。

それでは次に催眠音声の構成を紹介します。

催眠音声の構成

催眠音声の構成を理解すれば
どのような流れで音声作品を作ったらいいか方向性がわかり、
シナリオが書きやすくなります。

ということで。

ちょっと催眠音声の流れを見て下さい。

<催眠音声の流れ>
シナリオの世界観を伝える

催眠をかける

催眠から覚醒させる

催眠をかける

※催眠から覚醒させる~~催眠をかけるまで、を繰り返し

催眠を完全に解除する

音声の終わり

という流れになります。
それでは構成要素を1つずつ説明していきます。

シナリオの世界観を伝える

聞き手は音声作品を聞き始めたら、どんな作品なのか?と不安や期待でいっぱいです。

聞き手に余計なことを考えさせると、
その分だけ催眠に対して集中することができなくなり、
催眠が上手くかからないといったことにつながります。

あなたがエロ漫画を読み始めたときと同じ気持ちです。

聞き手はどんなエッチなことができるのか。
どのように楽しむ作品なのか。
という細かいことを含めてドキドキしています。

そのため催眠音声の序盤で
この音声はどのように楽しめばいい作品なのかを
伝えていくのがいいです。

催眠パートと導入部を完全に分けて説明パートを用意してもいいです。

もしくは音声作品の紹介文に世界観を書いておいて、
クドい説明を省くというのもいいと思います。

たとえば私の『おちんちん催眠』は、作品紹介ページで世界観を伝えています。

こんな文章です。

『日常生活で疲れたあなたは、
疲れを癒そうと催眠術師の
「P・D・ローリング先生」のところへ
やってきました。

しかし、ローリング先生の催眠術は、
ただの催眠術ではありませんでした。

「おちんちん催眠」という
少し変わった催眠だったのです……。』

なんとなく作品の雰囲気が伝わって来ませんか?

作品を購入される前から世界観をお伝えすることで
音声作品を聞く人がどのようなスタンスで音声を聞いたらいいかわかり、
不安を解消することができます。

また『おちんちん催眠』の冒頭にこんなセリフを入れています。

私が今から、催眠を使って、
あなたの疲れを
癒やしていきます。

あ、でも催眠は
怖いものじゃないですよ。

催眠っていうのは、
気持ちいい、ものなのです。

というセリフを入れています。

このセリフで聞き手が“催眠を使った癒やし系の音声を楽しめばいいんだ”と、楽しみ方の方向性が定まります。

紹介したように催眠は相手の楽しみ方を補強するものですが、
相手をリードしてイメージや楽しみ方を広げることもできます。

それでもどんなことをされるかわかっていた方が、基本的には心の準備ができます。

個人的には催眠の上手な方っていうのは聞く人の立場になって、気配りをする力に優れた方なのではないかと思っています。

催眠をかける、覚醒させる、催眠をかける

催眠というのは1つの催眠をかけて終わりではありません。

催眠をかけて催眠状態にして、その後覚醒させて、また催眠をかけることで催眠状態が深まっていきます。

これを『催眠の深化』といいます。

いきなり催眠が深くなる人もいますが、
それは催眠にかかりやすい性格であったり、
催眠にかかり慣れている人だったりします。

基本的には小さな催眠をコツコツとかけていって覚醒させ、すぐさま催眠状態に戻すことで催眠への抵抗が減り、徐々に催眠を受け入れるようになります。

『おちんちん催眠』でも、何度も深呼吸を使った暗示と覚醒、深呼吸の組み合わせを行っています。

これは聞き手をリラックスさせると共に催眠を深めるための必要な手順になっているわけです。

闇雲に尺を伸ばしているわけじゃないんですよ。

催眠を解除する

催眠はかけられても、そのまま放っておけば覚めます。

ですが催眠は音声作品の中できちんと解除して下さい。

催眠音声を聞いた後にボーッとしたり疲れたりする人がいますので、催眠状態から少しでもケアするために終わる前には催眠解除が必要です。

さて。

催眠音声がどんな構成をしているか流れは把握できましたか。

エロ催眠音声だったら催眠の解除をするまでにエッチなことを挟むようになりますけども。

ざっくり言えば

こんな催眠をします。催眠をかけます。相手を満足させます。催眠を解除します。終わり。

という流れです。

催眠音声はたくさんありますが、基本的にはこんな構成になっています。

お時間があれば、1度いろんな音声を聴き比べて見て下さい。
ネット上に無料で公開されている催眠音声もあります。

でもオススメはこれですね。

私が催眠音声を聞き始める前は、どのサイトでも催眠音声を始めるならこれって紹介されていた伝説的な作品です。

作品の収録時間は短時間でありながら、催眠の入門としても教材としてもいいです。

ま、どんな分野でも最初は誰かの真似からスタートです。

完全なオリジナル作品を作ることが難しい以上は、勉強のためにどんどんエロ催眠にかかり、学びましょう。


さてここまでで催眠音声の構成がわかったと思います。

ここからは本格的に催眠のかけ方を学んでいきます。

ですが心配はいりません。

催眠は誰にでもできることです。

選ばれた人間だけが使える特殊な技法ではありません。

難しい理論を減らして実践的な内容でそのまま使える、言い換えて使えるくらいの内容で書いていますので引き続きよろしくお願いします。

でもちょっと台本作りを効率化したいと思ったらこちらの記事を参考にしてみてください。

【初心者向け】台本付きのエロ催眠音声でテキスト作りを効率化する

2020年11月23日

催眠のかけ方 催眠の種類

エロ催眠音声を作ろうと思っていろいろ調べていてわかったことですが、
催眠は2種類の方向性があります。

1つは権威的アプローチといわれる手法。

もう1つは許容アプローチといわれる手法です。

この2つは暗示のかけ方と目的達成の違いで区別されます。

権威アプローチとは

このアプローチは暗示をかける際に

・~(という状態)になります
・~(ていき)ます
・(感覚が)~ありません、~できません

といった言葉が使われます。……(※記事末尾の参考書籍の2)

実際に催眠をかけるときの暗示はこんな感じになります。

・あなたはゆっくり催眠の世界に入っていきます
・あなたは眠くなります
・あなたは私の声が聞こえません
・私が3というとあなたはシャキッと目が覚めます

聞き手が暗示を受けてこうなるということがはっきりと伝えられていることが特徴です。

催眠に決まったゴールがあり、きちんと聞き手を誘導する目的で使われます。

古典的催眠とも呼ばれ、聞き手を音声の指示に従って射精やオーガズムに導く催眠音声で多用されています。

権威アプローチを紹介するとこのようになります。

それでは次に許容アプローチを紹介します。

許容アプローチとは

このアプローチでは暗示をかける際に

・~(し)てもよいです
・~できます
・~であり得ます
・~かもしれません
・~~する必要はありません

といった言葉を使います。……(※記事末尾の参考書籍の2)

たとえばこんな感じで使われます。

・今、あなたにとって気持ちいいくらいの催眠状態に入ることができます
・まぶたがずぅーんと重く感じるかもしれません
・あなたが催眠状態に入っていることすら気づかないかもしれません
・目を開ける必要はありません

権威アプローチではこうしなさいといった権威的な指示に聞き手はこうなるってことをはっきりと伝えていましたが、許容アプローチでは聞き手が暗示に必ずしも反応しなくていいとしています。

聞き手の反応に幅があることを「許容」しているからです。

ですから権威アプローチでは暗示をかけたら常に100%暗示が成功していく前提の話し方になる一方で、許容アプローチでは暗示が50%は成功するみたいなニュアンスに聞こえます。

私の『おちんちん催眠』は基本的に権威アプローチの催眠を使っていますが、一部で許容アプローチの催眠を使っています。

なぜなら許容アプローチの言い方は催眠の効果とは別に、聞く人が柔らかい言葉遣いに聞こえるからです。

催眠音声ではそのキャラクターに合った喋り方も大事な要素だと思いますので、断定した暗示になる権威アプローチよりも相手の反応に幅をもたせる許容アプローチの方が馴染む場面も出てきます。

優しいお姉さんキャラの催眠音声などですね。

ちなみに許容アプローチの催眠はエリクソン催眠とも呼ばれ、ミルトン・エリクソンという偉い人(アメリカ臨床催眠学会の創始者)が始めた催眠手法です。

記事末尾のオススメ書籍の項目でも触れますので、許容アプローチ(エリクソン催眠)を取り入れようと思いましたら、参考にしてみてください。

ワードをそのまま検索するときは人によって言い方が異なるところなので、異なる名称で紹介されている場合があることを承知していて下さい。

エリクソン催眠と言っている人もいれば、許容アプローチと呼んでいる人もいます。

催眠をかける前に

この章では催眠の予備知識を補完します。

催眠をかけるにしても、こういった前提があるということを知っておくと催眠をかけやすくなると思いますので紹介させてもらいます。

 催眠に適した環境

催眠に適した環境というものがあります。

これは聞き手に依存するものなので強制できませんが、
こうであるといいよとは紹介しておきます。

催眠にかかりやすい環境というのはできる限り、リラックスできる環境です。

たとえば横になって催眠音声を聞いてもらうにしても、
フローリングの床の上より
柔らかな布団の上で聞いてもらった方が落ち着いて聞いてもらえます。

部屋は暗くしたほうがよく、できる限り音声に集中してもらえるように、気が散るものは視界に入らない方がいいです。

また部屋に直射日光が入ると眩しく感じ、
それがストレスや集中力を乱す原因になるので
カーテンはしめてもらった方がいいです。

雑音の原因も排除し、音声に集中してもらえる状態がベストです。

音声の中で環境や雰囲気作りを指示することで聞き手の中で、『これから催眠をかけられるぞ』と気持ちを切り替えるキッカケにもなります。

参考にしてみて下さい。

催眠に必要なのはメリット

好きなことをするときには必ずエネルギーを使います。

当然、エロ催眠にかかることにも集中力を使いますから、聞き手の集中力が足りないと催眠にかからないってこともあります。

聞き手は寝ながら音声を聞くだけじゃん。

って思うかもしれませんが、催眠を聞いている間も自意識は働いています。

なので疲れたら集中力も途切れますし、飽きにもつながってしまいます。

ですから聞き手のエネルギーをエロ催眠に向けてもらう動機づけが必要です。

エロ催眠音声の聞き手はエロいことをするために聞いているんだから、そんなことはわかっているはずだと決めつけず、あらためて音声の中で動機を与えてください。

催眠音声はリラックスさせるためとかエッチな方向で気持ちよくするためとかいった理由を世界観に沿った形で伝えることで相手の興味を引き、催眠音声に耳を傾けてもらうのです。

エロ催眠は聞き手を気持ちよくするという方向性がはっきりしていますが、聞き手が自分のためじゃないと思えば興味が冷めてしまい、以後催眠にかからなくなります。

他人は自分に旨みのない話って聞かないですから。

だから押し付けがましくならない程度に相手の興味を引いて下さい。

催眠状態になると「気持ちよくなります」とか「楽になります」とか聞き手のことを考えた言葉を音声の中に散りばめることで催眠音声への集中力が持続します。

でも音声作品であれば、声優さんの演技力にも助けられます。

たとえば催眠の話し手が可愛い少女ボイスだから聞いてくれるっていう理由は、無視できないほど大きな動機づけだと思うんですよ。

私が催眠音声を作ったときもライターと声優の協力が必要な部分だと感じたところなので、聞き手に気を配りすぎるくらいがちょうどいいです。

聞き手の無意識を考える

催眠状態のときは無意識の働きが強くなっている状態になります。

通常時が
自意識>>無意識ならば
催眠状態のときは
無意識>>自意識みたいな。

言ってしまえば、本能的で動物に近い状態です。

この状態の人間は飽きっぽくて、面白いものや楽しいものには興味を示し、疲れると集中力が切れてしまう、ワガママな性格をしています。

これは人間ならば誰しもが当てはまります。

ですから聞き手の催眠に対する不安を取り除こうとするあまり、エロ催眠の導入に時間をかけてしまうと無意識が飽きてしまって催眠への抵抗を強めてしまいます。

お察しのとおり、無意識とは厄介な相手です。

1時間を超える大作を作るときは相手の無意識のことを考え、興味を引きつける、飽きさせない作りを考えてほしいです。

ちなみに私の『おちんちん催眠』は1万字くらいの分量で全編が40分くらいの音声です。

20分くらいを導入と催眠の深化に使い

15分くらいを本格的なエッチ要素

5分くらいを催眠の完全解除に使いました。

このくらいの時間だと複雑な催眠は難しいですが、現実的なシチュエーションでエッチなことをさせる分にはちょうどいい時間配分だと思います。

参考にどうぞ。

催眠をかけるタイミング

催眠をかけるのに適したタイミングはあります。

催眠が失敗するのは、このタイミングがズレている場合が多いです。

ということで、ご自身の『眼』を使ってそのタイミングを確認してみましょう。

鏡のあるところにちょっと移動してみて下さい。

スマホの鏡や自撮りモードだと上手く見えないかもしれません。

  • 鏡を用意したら、鏡の眼の前でギュッと目をつぶって下さい。
  • 3秒くらいしたらパッと目を開けます。
  • すると目の瞳孔(瞳の中の黒い部分)が小さくなるタイミングがあります。

目を閉じた瞬間にも起きる現象です。

このタイミングが暗示をかけるのに適したタイミングになります。

なんのこっちゃ??って思うでしょうが、このように瞳孔の大きさが変わるのはホメオスタシスという機能が人間にあり、環境の変化に適応しようとする働きがあるからです。

目をつぶって暗いところに慣れた状態から、パッと目を開けると明るいところに適応させないといけない。

暗い状態に慣れさせた目を明るい状態に合わせるため、ホメオスタシスという機能が働き調整するわけです。

その結果、瞳孔の大きさが変わるタイミングが生まれるのです。

このホメオスタシスが働いているときは極めて暗示が入りやすいです。

また深呼吸をして息を吐いたタイミングも暗示をかけるのに丁度いいタイミングです。……(※記事末尾の参考書籍の1)

エロ催眠音声で深呼吸させたたり、目を閉じたり開けたりさせるのはこういう理由があるからなんですよ。

再現度100%の催眠とは

催眠は同じ催眠をかけても反応が人によって様々です。

私は深い催眠にかかると頭が左右に揺れだして頭の中がグワングワンとかき回されるような感覚になりますが、全然違うって人の方が多いです。

これを踏まえた上でのアドバイスになります。

暗示をかける際に聞き手にしてほしい反応があれば、細かい指示内容の暗示でなければなりません。

あいまいな部分があると聞き手はどうしたらいいかわからず、その暗示には反応しないかわからないまま自分なりの解釈で反応し始めます。

たとえば横になって催眠音声を聞いている人に『あなたは犬になって吠えます』と催眠をかけたとします。

すると情報が足りないのでその場に四つん這いになってワンワンと吠える人もいれば、寝転がったままバウワウと吠える人も出てくると思います。

これは「四つん這いになる」ことと「吠え方」を指示していなかったため自分なりの解釈が働いてしまうからです。

100人が100人とも同じ反応することを目指すなら、細かく催眠の指示を入れます。

先程の催眠に使った暗示文を修正するなら

『あなたは犬です。四つん這いになって、3回ワンワンと吠えます』と丁寧に言葉選びをすると期待通りの反応が得られます。

暗示文章の作成方法~暗示文章作成のルール~

催眠についてスキルゼロ、知識ゼロから始めるとどんな文章を作ったら催眠をかけられるのか検討も付きません。

ですからまずは催眠にかけるための文章……『暗示文章』の作り方を紹介します。

 暗示は肯定文を基本とする

暗示文を作るとき基本的にはわかりやすい文章や、単純な文章、聞いた人が素直に受け取れるような文章がいいです。

催眠にかかっている人、これから催眠にかけられる人は無意識の働きが強まっていまして。

人間の無意識は肯定的な言葉やポジティブな言い方を好み、複雑に考えることを嫌います。

そのため、聞き手が少しでも「あれ、今なんて言ったの」とか「嫌な感じがする」とか思うと疑問や不安が広がり、催眠から覚めてしまうことにつながります。

だから「辛い」「苦しい」といった否定的なイメージのある言葉よりも、「楽しい」「ラクになる」といった前向きなイメージのある言葉選びを意識して下さい。

ただし、「催眠で女体化して魔物の卵を孕まされて出産までする」といったシチュエーションの催眠にかけられたら、苦しいという表現が使われるかもしれません。

でもそれは聞き手が求めること、エッチなことをしている前提の話です。

催眠音声は目の前でかける催眠と違って、その場で臨機応変にリカバリーすることができません。

1度失敗するとズルズルと失敗を引きずってしまいます。

そういう理由があるので、文章作りは気を引き締めてほしいです。

また暗示文章はお願いや命令ではいけません。

たとえば手が上がる暗示を入れたいとき、
「手を上げて下さい」はお願いなので相応しくありません。
「手を上げなさい」という命令も暗示には適していません。

暗示は「手が上がります。どんどん上がります。高く上がっていきます」
というふうに現在形や現在進行系の言い方をします。……(※記事末尾の参考書籍の1)

具体的にする

催眠をかけるときには鮮明なイメージがわくような言葉がいいです。
音声作品であれば基本的に催眠の頼りになるものは、声だけです。視覚を頼ることができません。

声だけで相手のイメージを助けて催眠にかけるには、具体的なイメージのしやすいフレーズを使う必要があります。

たとえばこんなフレーズです。

  • あなたはまぶたがずぅーんと重くなります。
  • カウントダウンがゼロになったらあなたはシャキッと目が開いて、催眠から覚めます。
  • あなたの目の前が明るくなっていくのを感じます。

このようなフレーズ選びですね。

もちろん具体的なイメージを重ねて、聞き手がより思い描きやすい暗示をかけることも必要です。

ためしに聞き手をエッチな気分にさせる暗示文を紹介します。

「あなたはムラムラと興奮していきます。
ほんのりと顔が熱くなって、おへその下がムズムズするかもしれません。
ハァハァと息が荒くなって、エッチな気分になっていきます」

みたいな感じの文章ができます。

なんとなくわかりましたか。

まだ難しいという場合は擬音語や擬態語といった「オノマトペ」を調べてみて下さい。

ワクワク、キラキラ、すべすべ……といった表現のように、聞いた人が1語で何かをイメージしやすい言葉がいっぱいあります。

参考にしてみて下さい。

催眠の基本セット

催眠は「前暗示」、「刺激」、「追い込み暗示」をセットにしてかけます。

たとえば聞き手を催眠で眠たくさせようと思ったとき、こんな文章セットができます。

今から私がカウントダウンをしていきます。

3、2、1、ゼロと言っていきますので、ゼロと言ったらあなたは眠くなります。

……それではいきます……

3……2……1……ゼロ、ハイッ、眠くなります。

まぶたが重くなって、目をつむります。

どんどん眠くなります……

ちょっと長いですが、これが1セットです。
それではこの文章を参考にみていきます。

まず催眠をかけたい人にどんな状態になるかを予告します。

これが『前暗示』です。

今の文章例でいうと
「今から私がカウントダウンをしていきます。3、2、1、ゼロと言っていきますので、ゼロと言ったらあなたは眠くなります。」という部分が『前暗示』です。

次に『刺激』です。

前暗示でも言っているようにゼロという言葉を聞くことで眠くなる暗示がかかるようにしています。

この前暗示にかけるためハイッという言葉を少し力強く言います。

この「ハイッ」が『刺激』です。

そしてこの刺激は前暗示のすぐ後に行ってください。

すぐにハイッと言うことで聞き手にわかりやすくこれが刺激だよと伝えるために理解を支える補助になります。

刺激自体はなんでもいいです。

対面セッションでは肩をたたくなどの動作を刺激にすることもできますが、音声作品であれば特定のSE音を使ったり、指を鳴らしたりと合図になるものを使います。

アラーム系の不快感や嫌悪感を覚える音でなければいいと思います。

参考までに音の『刺激』を使った催眠音声にはこんなものがあります。

そして刺激の後には間を開けずに『追い込み暗示』を入れてください。

今回の例文であれば「ハイッ」の後の「眠くなります。まぶたが重くなって、目をつぶります。どんどん眠くなります」という部分です……(※記事末尾の参考書籍の1)

この文章を入れることで、『前暗示』の内容を補強し催眠が深くなっていきます。

繰り返す

催眠は繰り返すことで聞き手が反応しやすくなっていきます。

ただし、あなたが催眠音声を作っていてクドいなと思ったら、少しずつ言い方や間のとり方を変えてみることで繰り返しに変化が生まれ、聞き手を飽きさせることなく催眠を深めていくことができます。

エロ催眠音声で深呼吸を繰り返し行い、催眠を深めていくものが多いのは、特別なものが必要なく、誰でも催眠をかけるタイミングを合わせやすい方法だからです。

必ず暗示は解除する

エロ催眠音声の中で聞き手は催眠をかけられて解除されてはまた催眠をかけられて……と繰り返していき、催眠状態でエッチなことをします。

ですが、催眠は常に1種類だけかけます。

催眠がかかっているときに別の催眠をかけられると聞き手が混乱するからです。

複数の催眠を安定させるには複数の暗示をかけた後、状態を保たせるために暗示を定期的にかけないといけないですし、聞き手の集中力を分散させてしまうため、催眠の効きが弱くなることもあります。

ですからいくつもの催眠をかけるよりも1つ催眠をかけたら解除する、を繰り返すことで聞き手が理解しやすい安定したエロ催眠ができます。

また催眠を解除することで、聞き手を休ませることができます。

ずっと催眠状態でアクションさせると集中力を使ってしまって、疲れ切ってしまうからです。

そして最後には全ての催眠をとくための完全解除をしましょう。

催眠という大事な作業に手を抜いたと思われないようにして下さい。

参考に『おちんちん催眠』では次に紹介するような解除音声を入れています。

※解除音声が子供っぽい言い回しなのは音声のシチュエーションのためご了承下さい。

「気持ちよかったですか。

うん、うん。
それはよかったのです。

ずっと気持ちよさを
味わっていたいのも
わかります。

でも、気持ちよくなったら、
お目覚めしなくては
なりません。

そうすれば、
また気持ちよくなれるのです。

ね。

また来た時に
いっぱい気持ちよくなれば、
いいんですから。

名残惜しい分、
また楽しめるって
ことなのです。

だから、今は目覚めましょう。

あなたは
催眠から目覚めるのです。

今から私が
1から5まで数えます。

あなたは5って聞いたら、
かかっていた催眠がとけて、
シャキッと元気になります。

ではカウントします。

****************************
ここからだんだんと声をはっきりしたトーンに変えて言います。

いーち

少しずつ身体の感覚が戻ってきます。

にーい

手足に力が戻ってきます。

さーん

身体も自由に動かせるくらい
元気になります。

しーい

ぼんやりした意識が、
徐々にはっきりしてきます。
それじゃあ、終わりましょ。

ごっ。ハイっ。目覚めます。
目の前のものが
しっかり見えます。

催眠がすっかりとけて、
頭もしっかり働きます。

どうですか。
意識ははっきりしていますか。

頭がぼーっとしているようなら、
手足をぐーっと
伸ばしてみましょう。

はい、ぐ~~~~っ(←のびをさせる)

やめ~。

少しスッキリしましたか。
もう一度やったら、
ちゃんとスッキリしますよ。

それではもう一度。
はい、ぐ~~~~っ(←のびをさせる)
やめ~。

ふぅ~。
お疲れさまなのです。

疲れたときは、
また、いつでも来てください。
それまでは失礼。」

長かったですが、『おちんちん催眠』の解除音声パートの台本のほぼ原文です。

これでだいたい5分くらいの台本です。

おちんちん催眠の体験版動画だと23:21から始まる音声パートです。

ということで、催眠音声を作られるときは最後に催眠を完全解除する音声を入れて下さい。

信頼関係を築く

エロ催眠がドギツめなお姉さまの女王様催眠であっても、ふわふわ系の癒やしエロ催眠であっても、催眠をかける場合は聞き手と信頼関係を築くことを意識します。

聞き手は初心者でも玄人でも催眠状態という無防備な状態になることをあなたの音声に委ねて、エッチなことをしたいと期待しています。

そのため催眠のかけ方が甘かったり、催眠の解除を忘れてしまったりすると信頼関係を壊してしまい、それ以後の催眠に悪影響を及ぼします。

催眠音声は作り手のシナリオに聞き手を乗せてゴールに導くものですが、文章の1つ1つを考えるときに今、聞き手はどんな状態なのか、次はどうやってリードしていくのかを意識して下さい。

優れたエロ催眠は聞き手ファーストの作品だと思っていますので。

催眠技法

この章では暗示文をより効果的にするために催眠の技法を紹介します。

引き続き『おちんちん催眠』の内容にも触れながら紹介していきますので、よろしくお願いします。

手品のタネ明かしみたいなものなので、少し恥ずかしいデスケド……。

言葉を結びつける

催眠に使われる暗示文ってよく考えると日本語的におかしい文章なんです。

ちょっと次の文章を見て下さい。

あなたは私の声を聞いていると、だんだん眠くなっていきます。

催眠をかけるための暗示文としてはよくあるフレーズなんですけれど、日本語としてはおかしいことに気づきますか。

わからなければ……こうしましょう。

あなたは私の声を聞いている//だんだん眠くなっていきます

これで少しわかりやすくなったと思います。

実は前後の文章に因果関係がないというのが暗示文の特徴になります。

だって「私の声を聞いている」と「眠くなる」なんてことは普通はないですよね。

ウィスパーボイスの声なら聞いていると眠くなるかもしれませんが、直接は因果関係のないフレーズ同士が結び付けられ、あたかも関係があるかのように錯覚させた文章になっています。

これが暗示文です。

催眠とはこのように因果関係が直接ないこと同士を結びつけることで成り立っているんです。

これが言葉を結びつける技法です。

あらためてまとめると
直接因果関係のない2つの文章をさも当然のように錯覚させて、催眠の反応を引き起こします。

また言葉を結びつけて暗示文を作るときは次の言い回しをします。

  • ~している間に、~ができます。
  • ~するにつれて、~できます。
  • ~になったとき、~できます。
  • ~し始めると、~に気づくことができます。
  • ~になるにつれて、~になります。
  • ~すればするほど……もっと~になります。
  • ~になると、~し始めます。

……(※記事末尾の参考書籍の2)

暗示文にするとこんな感じです。

  • 私の声を聞けば聞くほど、あなたは気持ちよくなります。
  • 目を閉じたとき、あなたは深い催眠の世界に入ります。
  • 催眠が深まるにつれて、あなたの体はリラックスしていきます。

因果関係がないといっても、話の流れからそうなることは当然なのだと聞き手に思わせることは必要です。

暗示文で語られたようになることがさも必然であるかのように、です。

このテクニックは多用される技術なので、ぜひともいろんな催眠音声を聞いてでもマスターしてほしいです。

強調する

文章でも会話でも強調される単語やフレーズは頭に残りやすいです。

それは催眠のときも同じです。

催眠音声に使うならこんな感じになります。

あなたはどん“どん”深い催眠に入ります。
(“どん”の部分は声のボリュームを上げる)

このフレーズを聞いた人は゛どんどん゛という強弱のある部分が頭の中の無意識に残りやすくなり、その結果催眠にかかりやすくなります。

『おちんちん催眠』でも催眠の浅い段階のときに使っている技法です。

私も自分自身に試したときも強調した部分が印象に残りやすかったです。

もちろん声のボリュームを上げるだけでなく、下げることでも聞き手の意識を引きつけることができます。

音声ならではの方法という感じがしますので、声優さんの表現にも助けてもらうテクニックになります。

聞こえ方を変えるという点でバイノーラルを活用することもできますので、ぜひ試行錯誤してほしいところです。

言葉を受動態にする

暗示文を作るときに悩む点が言葉選びです。

催眠音声の語り手に合わせた喋り方もそうですが、暗示に適した言い方を考えることも苦労します。

6章の①で暗示文は肯定文を基本とすると説明しましたが、暗示文を受動態にすることでしっくりくることがあります。

特に聞き手が催眠状態に入っているときに気にしてほしいポイントです。

催眠状態のときは意思の力が弱くなっており、催眠の語り手に委ねる割合が強くなっていきます。

そのため「リラックスできます」というよりも、「リラックスした気持ちを感じられます」というように受動的な表現を使うことで、聞き手の意思の負担を減らし心地よい催眠状態を継続できます。

意思の力が弱くなっているときは、そうなるともならないともいえるようなほのめかす言い方がオススメということです。

~~します!
って言い方だと~~しなかったときに聞き手の気が散ってしまって、集中力が途切れてしまい、催眠がとけてしまうことがあります。

受動的な言い方だと~~されますという言い方になるので、
自分のことであるようなないような捉え方ができるため、暗示にかからないといけないと思ってしまう”無意識へのプレッシャー”を減らせるのです。

日本語のニュアンスの問題なので、ピンと来ないかもしれませんが……。

テクニックとしては現在形や現在進行系の暗示文を受動態にすることで、催眠の入りやすさや受け入れやすさが改善されることがあることを覚えておいて下さい。

もちろん同じフレーズをそのまま使うと「飽き」られてしまうので、ボキャブラリーを増やす意味でも覚えておいてほしいテクニックです。

オススメ参考書籍(引用した本)

本書を作成するにあたり、引用して役に立った本を紹介します。

紹介する本はそのままあなたのエロ催眠音声への理解につながる本ばかりです。

この記事では難しい理論を減らして実践的な内容を入れたつもりですが、理論を詳しく知りたいという場合は専門書として1冊持っているといいと思います。

催眠のかけ方 初心者からプロまで今日から使える 林 貞年 (著)

催眠誘導の極意―さらに成功率アップ!「瞬間催眠術」もかけられる 林 貞年 (著)……(※記事末尾の参考書籍の1です)

この2冊はめちゃくちゃお世話になりました。

催眠のかけ方の本は対面のセッションを前提にした書き方なのですが、催眠音声に応用できる考えばかりなので初心者はこの2冊を買っておくと理論から技法まである程度のマスターができます。

同じ著者なので内容がかぶるところもありますが、試し読みなどで気になる項目があれば2冊とも購入することをオススメします。

解決指向催眠実践ガイド―本当の自分を生かし、可能性をひらくための エリクソニアンアプローチ ビル オハンロン (著), Bill O’Hanlon (原著), 上地 明彦 (翻訳)……(※記事末尾の参考書籍の2です)

この本は許容アプローチについて、実際の催眠のかけ方にも触れながら教えてくれる本になっています。

比較的平易な言葉遣いで本自体も約150Pと分厚くなく読みやすいのに、基本~~実践的な内容が多いです。

今回の私の記事では紹介しきれなかった手法もありますので、これ1冊で発展的なエロ催眠が作れます。

あなたにもできるヒプノセラピー―催眠療法 A・M・クラズナー (著), 小林加奈子 (翻訳)

この本は催眠を理論から実践の仕方まで教えてくれる専門書という感じの本です。

聞き手が催眠にかかる前に抱く不安についても詳しく載っていますし、催眠にかかったことがない人はこの本から読んでみると催眠への心配事が減ると思います。

言葉責めセックス (ベスト新書) 小澤 マリア (著)

淫語を知らないウブな私に淫語を教えてくれた神書籍です。

著者はセクシー女優なのですが、女性目線であっても男性向けに活かせる内容が多く、淫語や言葉責めのボキャブラリーを助けてくれることでしょう。

エロ催眠をやりたいなら、言葉を多く知っていて損はないので学ぶことでよりよい作品ができること間違いなしです。

まとめ

この記事を読んでくださり、誠にありがとうございます。

1人でも多くの人間をエロ催眠沼に勧誘したくて記事を書きました。

少しでも役に立てば嬉しいです。

私の作品を多々引用してきましたが、それで理論がわかりやすくなっていたでしょうか。

いろいろと公開しないとエロ同人音声なんてジャンルは作るまでのハードルが高い分野だとも思っています。

拙いライターですが、お付き合いいただいたことにあらためて感謝と御礼を申し上げます。

お疲れ様でした。

よいエロ催眠ライフを。

最後に今回参考にした内容はこちらの電子書籍になります。

エロ催眠音声のシナリオの作り方本を公開しました。

2020年1月19日

よければ、こちらも見てみてください。

この記事の内容よりも、少し詳しい内容が書いてある電子書籍の情報になります。